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宿近くの土産物屋でいつも挨拶してくれる木彫り
バックパッカーの天国と呼ばれるタメル。空気も霞んでいて、土産物屋とゲストハウスが所せましと並んだ賑やか過ぎるこの街、何が天国なのか最初分からなかった。しかし、「天国」の意味はタメル生活を続ける中で次第に理解できた。
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チベット料理 ギャコック鍋
ここで何をしていたかと言えば、『食べていました』と答えるのが一番正しい。
自転車の整備や旅の情報収集など日々やる事はあったけど、一日の最大の関心事は、「どこで何を食すか」だ。いや、二人の間だけでなく、出会った旅人達との会話も「何が美味しかったか」だ。旅も半年を越え、日本食が恋しくなる。ここには沢山の日本食屋がある。窯焼きの美味しいピザも500円。タメルは食の「天国」なのだ。
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高級ネパール料理屋「タメルハウス」のロキシーは「さすが!」とうならせる味
ここタメルは外国人ツーリストの為に作られた街だ。Wifiはビックリするぐらい小さな食堂でも飛んでるし、街中どこにいてもフリーで使える。世界各国の人々が自国の料理を教え込み、ネパール人はそれを見事に習得して、本当に美味しい料理を安い値段で食べさせてくれる。ネパール人は本当に器用だ。世界中探してもこんな街はないと思う。
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チベットのお酒、トゥンバ(発酵した粟にお湯を注いでストローで飲む)
ネパールがどこもこんなに進んでいるのかと言えばそうではなく、タメルを一歩出れば、地元料理以外はほとんど見当たらない。カトマンズを出れば、外国の料理なんて全くない(ポカラは例外)。なので、タメルで人気の外国料理(ピザや日本食など)屋はネパールの金持ち達の御用達でもある。何日も同じ服を着ているような自分たちの隣に、両手にキラキラの宝石を散りばめた如何にもなお金持ちさん達が座る。何かヘンテコな図だ。観光業がこの国の大事な産業。
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日本食屋は数多あるが、中でも和菓子をだしているのは「ロータス」
自転車で田舎を走っている時、トレッキングをしている時は何でも美味しく食べられる。腹が減って食欲旺盛になり、クッキーを食べるだけでも満足感を得られてしまう。その一方で、大きな街に到着して食べ物の品揃えの豊富さを見ると心が躍る。そして選択肢が増えると、味にもわがままになる。「美味しい!」と感じる閾値がどんどん上がってしまう。
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ネワール料理の屋台
日本食やピザが恋しくなるには半年くらいかかるので、短期旅行ではタメルの有り難さを感じることはないだろう。また、自転車でド田舎を通過してタメルに到着しなければ、この国のアンバランスを感じることはできなかっただろう。今回の旅行スタイルで、自分たちの食に対する欲求についていろいろと気づかされた。
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落花生を売るお母さんと子ども
いやー、それにしてもよく食べた。
カツ丼、ピザ、ラーメン、から揚げ、生姜焼き、パスタ、フライドポテト、インドカレー、モモ、ギャコック鍋、ワイン、トゥンバ、ロキシー、チャン。そしてもちろんダルバート。
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ちくさ茶房は、日本にあっても通ってしまいそう
日本以外でコーヒーといえばエスプレッソかネスカフェの世界になってしまう(南米でもヨーロッパでもそうだ)中、この店ではクオリティの高いドリップコーヒーが飲めるのだ。
さて、今日はどこへ食べに行きましょか〜。
タメル周辺にはたくさんの肉屋がある。毎朝、羊、鶏、ぶたの解体が行われる。そして、犬たちがそのおこぼれをもらいに集まってくる。
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「イヌと肉屋」 このセットが微笑ましい
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パノラマ編:ホテルの屋上から見たタメル地区